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データで見るハートキャッチプリキュアの百合事情

プリキュアシリーズの魅力の一つは、熱い友情の延長線上にある百合描写であるといっても過言ではないでしょう。ハートキャッチプリキュアを例にとって、ファンの間でどのような百合妄想がなされていったのか、データを通じて見てみましょう。pixivから取得したデータを用い、解析を行いました。詳細は、前回の記事をご覧ください。


百合イラストの抽出
イラストだけを見て、それが百合であるかどうか、コンピューターに判断させる方法はありません。そこで、イラストが百合であるかどうかを判断する基準として、ここでもイラストに付与されたタグを頼ることにしましょう。百合性を判断するタグは、大まかに分けて2種類あります。
  • カップリングタグ
  • 「百合」タグ
カップリングタグは、例えば、花咲つぼみと来海えりかがいちゃいちゃしているイラストに付与される「つぼえり」タグのことを指します。経験上、カップリングタグは、二人がいちゃいちゃしているイラストに付与されることがほとんどです。そのため、カップリングタグをイラストの百合性の指標として使うことができます。
百合タグは、そのまんまです。イラストの著者または閲覧者の、少なくとも誰か一人がー実際には殆どがーイラストに百合を感じたという証拠ですので、これもまたイラストの百合性の強い指標となるでしょう。

カップリングタグの列挙
まず最初に、カップリングタグの調査から始めます。メイン4人と百合要員3人(つぼみ、えりか、いつき、ゆり、ももか、ダーク、なおみ)と、その組み合わせを表にしたのが下記の図です。○印をつけた10通りの組み合わせについて、カップリングタグを見つけることができました。




つぼみえりかいつきゆりももかダークなおみ
つぼみ*×××
えりか**××
いつき***××
ゆり****×
ももか*****××
ダーク******×
なおみ*******




さらに、これらのカップリングと、検索に用いたタグの一覧を下記の表にまとめました。なお、×記号は単なる組み合わせの意味であり、BLのように非可換でもありません。変身前後でのニュアンスの違いはあえて無視します。また、これ以外にも百合カップルは存在します。たとえば、4話のテニス部カップルや、実在の人物で百合萌えするのは邪道かと思い悩む36話の歌手コンビ、37話でのミラージュさん達など。ですが、カップリングタグの抽出がうまくいかなかったため、これらのカップルは除外します。


カップリングタグ名
花咲つぼみ×来海えりかつぼえり、えりつぼ
花咲つぼみ×明堂院いつきつぼいつ、いつつぼ
花咲つぼみ×月影ゆりつぼゆり、ゆりつぼ
来海えりか×明堂院いつきえりいつ、いつえり
来海えりか×月影ゆりえりゆり、ゆりえり
来海えりか×来海ももかももえり
明堂院いつき×月影ゆりいつゆり、ゆりいつ
明堂院いつき×沢井なおみなおいつ、いつなお
月影ゆり×来海ももかももゆり、ゆりもも、月もも、もも月
月影ゆり×ダークプリキュア闇月、ダークはムーンライトの嫁


カップリングタグ
まずは、前回の記事と同様に、これらカップリングタグの出現数を時系列で追っていきましょう。最初に、最もメジャーな「つぼみ×えりか」「ももか×ゆり」「ダーク×ムーン」です。

htpr2_coupling1.png


まず目に入るのは、つぼえりの怒涛のスタートダッシュです。OPで本編でEDで次回予告で、そのいちゃいちゃぶりをこれでもかと見せつけてくれたカップルでしたので、非常に納得のいくデータです。しかしながら、投稿数は次第に減少します。23話のサンシャイン加入後、二人きりのシーンが少なくなってからは、最盛期の10分の1程度にまで落ち込みました。

ももゆりは、8話のベンチでのシーンや、31話の相合傘、36話の学園祭での絡みが印象的でした。物語終盤、劇中での2人の接点は全く描かれなくなります。ところが不思議なことに、投稿数は減少することなく、それどころかわずかに上昇しているようです。過去、心に影を抱えていた2人がどのような触れ合いをしていたのか、絵師たちの創作意欲をかき立てていたのではないでしょうか。

ダークとムーンライトは、13話でピークを迎えます。やはり、「私はお前のものだ!(わざとらしいうろ覚え)」が効いたのでしょう。実は、1話の死闘も妄想の種になっていたようで、10話でのダーク再登場前にも、多くのイラストが投稿されていました。このカップルのももゆりとの違いは、終盤に投稿数が減少していることです。原因は不明ですが、終盤の熾烈を極める戦いにおいて、もはや和解エンドが望めなくなっていったことも関係しているのでしょうか。


続いては、他のカップリングをグラフにしたものです。
htpr2_coupling2.png


7話のつぼいつ、26話のいつなお、48話のつぼゆりにピークが見られます。ファンならば、ああ、あのシーンかとすぐ分かると思いますので、説明は割愛します。

個人的に意外だったのは、ももえりイラストの少なさです。私は放映中、来海姉妹の関係性の変化を非常に楽しみにしていまして、37話や劇場版でのえりかの台詞は感涙ものだったのですが……。ですので、希少なももえりイラストを描いてくださる絵師様には、感謝してもしきれません。


話がそれました。この項の最後に、各カップリングタグについて、期間中の総和をとり、分布を調べてみました。

htpr2_couplingtag1.png


先ほどの時系列のグラフからも容易に想像できるように、トップ3である、「つぼみ×えりか」「ももか×ゆり」「ダーク×ムーン」の3カップリングだけで、全カップリングタグの87%を占めています。


百合タグ

百合タグを含むイラストの調査を行います。まずは前項と同様に、時系列データを作成します。百合タグが付与されたイラスト数と、比較としていずれかのカップリングタグが付与されたイラスト数の時系列での変化をグラフにしました。

htpr2_yuritag.png


終盤こそ、両者のデータはほぼ一致するものの、特に序盤では、カップリングタグを付与されたイラスト数が、百合タグを付与されたイラスト数を大きく上回っており、データに乖離が見られます。すなわち、序盤では、恋愛感情というよりは友情の範疇で仲良くしているイラストが多かったけれども、終盤ではガチなイラストが増加していったことが示唆されます。

このことを、もう少し詳しく調べましょう。そのために、各カップリングタグを付与されたイラストのうち、同時に百合タグも付与されたイラストの割合を調べました。

htpr2_yuritagganyuu.png


カップリングタグの上で最多派閥だったつぼえりの百合タグ含有率は27%であり、比較的低めに抑えられています。序盤で、カップリングタグと百合タグの数が乖離していたのは、このためです。つぼえりカップルは、ガチな百合カップルとしてではなく、非常に仲の良い友達として描かれることが多いようです。

これとは対照的に、ももゆり、闇月の百合タグ含有率は50%を越えています。つぼえりに比べると作中での絡みが少なかったためか、あるいは妄想を誘発しやすい設定のせいか、百合妄想のレベルがより高くなっているようです。

これを踏まえて、百合タグを付与されたイラスト中での、カップリングタグの分布を調べました。

htpr2_couplingtag2.png


基本的な分布は先ほどと変わりませんが、ももゆり、闇月の占める割合が相対的に増加しています。そして、トップ3のカップリングが、全体の92%を占めています。少なくともpixivのコミュニティにおいては、ハトプリの百合に関して、つぼえり、ももゆり、闇月の3カップリングが、非常に大きな人気を占めているようです。

最後に、今回取り上げたキャラの百合関係を、グラフの形式で表現しました。エッジが太いほど、そのカップリングに人気があることを示してあります。(各エッジの太さを、カップリングタグと百合タグが付与されたイラストの数の対数にしてあります。)目で見て分かる、ゆりさんのモテモテ度合いです。

htpr2_graph.png

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二次元眼鏡少女に蔑まれたいです。

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